2010年6月14日月曜日

Mac用のタイムスタンプ入力ショートカット

 Mac用のタイムスタンプ入力ショートカット



概要
    Macで使用できる、タイムスタンプ入力のアプリケーションを探してみた。
    無償で使用できる下記を発見、ここに使い方をメモしておく。

    WordService 2.7

    コマンド+特定キーで、

    10/06/14 16:06:36

    日付と時刻が入力できる。

    どんなアプリケーションからでも、文字列としてショートカットで時刻を入力できる!
    これで書式統一が楽になる。



ダウンロード

    http://www.devon-technologies.com/download/index.html

    からDL

    Freeware Applications and Servicesの中にある。



インストール方法

    0.ダウンロードする。

        WordService.service ファイルを含んだフォルダ WordService が手に入るはず。


    1.HD > "ライブラリ" 下に、"Services" フォルダを作成する。

        (今までにインストールしたソフトによって、すでに有る場合もあるかも。)

        ダウンロードしてきたWordService.serviceを、上記フォルダに入れる。


    2.ログアウト&ログイン

        Serviceがログインに絡んで設定される機能のため、

        一度ログアウト(終了でもOK)する。

    

    3.テキストエディットを起動、

        テキストエディット > サービス > サービス環境設定 を開く

        先ほどインストールした内容が、一覧で表示される筈。


    4.特定のチェックボックスにチェックを入れる

        Long Date, 

        Long Date & Time, 


        Short Date, 

        Short Date & Time, 

        Time 

        以上のチェックボックスにチェックを入れる。(使いたい機能の物だけ選択してもいい。)



    5.再びテキストエディット

        テキストエディット > サービス を選ぶと、上記4で選んだ項目が表示されている筈。

        選択すると、文面に時刻が入る。


        

        ⌘+{ や、 ⌘+_ で使えるShort Date 系が便利。

        より詳細に編集、コマンド割当ができるのかな。

        →ぱっと見できませんでした。



入れてみて

    他にも、いろいろあるようで。探すと面白いかもしれない。

    関数計算、とか。


雑感、Objective-CとHTML5

雑感、Objective-CとHTML5 by -toru inoue 10/06/14 11:59 

概要
    Objective-CとHTML5は、言語と勧告なのだけれど、
    実際に実装される仕様についての言語的共通点が微妙に多い。    
    といってもピンと来る人ってあんまりいないだろうな、、
    両方やってる人間って何人いるんだろ。
    にてて個人的に非常に嬉しいとこ見つけたので書く。


動作環境がある
    ここでいう動作環境とは、自分の書いたプログラムが動作するのを見張っている監視者のようなもの。
    JavaのEnvironment、つまりVMみたいなもの。(正確にはVMの役割の一つ)

    Objective-Cは感覚的にはC言語で書いた物がC言語上で動くVMと一緒。もっと一般化してもらってもよろしくてよ。
    ,,流石に記法が変態的すぎるとの声を良く聞く。Lispかw 可読性は他の言語と一緒だと思うけどね。
    挙動は、サーバに非常に近い挙動をする。 
    到達順番が正確に維持されている手元にあるサーバ、という表現がいいんじゃなかろうか。

    
    
    そういえばObjective-Cって、C言語を書いてC言語で動かすVMだけれど、
    X言語を書いてX言語で動かす、っていうVMは
    世界に唯一のものなんじゃなかろうか。
    あ、C#があったっけ。 C#ってC言語内包してたっけな、、



メッセージングがある
    両者とも、メッセージングがある言語環境である。 
    HTML5の実装例をまだ一つも見てないが、用意されているAPIはとても素敵。

    メッセージングがあるから、宛先を決めずにメッセージを放送(指向性のない出力、ブロードキャスト)し、
    受け止めたい人がそれらを受ける、という事が出来る。

    最悪、
    受け手のプログラムさえ活性化していれば、(インスタンス化されていれば)
    メッセージの打ち手は受け手の事を知らなくてもいい。 = ポインタを保持していなくてもいい

    特にC言語系の場合、オブジェクトをインスタンス化するのに立ち会うか、
    インスタンスのポインタを知らなければアクセス出来ないもの、なのだけれど
    (ポインタ直指定でのインスタンス化とポインタ値所持は論外として)
    Objective-Cならば、動作環境があるので、それらはなんとかなる訳だ。

    たしかCのBoostあたりでも、そういったメモリ上にオブジェクトをプーリングする機構の
    果てにメッセージングがあったように思う。
    最後に見たのもう2年以上前だ、、、
    
    利点は既に述べた、「打ち手は受け手の事を知らなくてもいい」という事。
    機能をステートマシン化する事で、どんなオブジェクトとでも通信できる。
    
    メッセージングが或る言語は、自身の中を不特定の情報が飛び交う、ミニサーバ郡プログラムになれる。
    打ち手は、受け手が判定することで身元判定をし、
    受け手は次の受け手へと情報やコマンドを発信する。

    (HTML5で実装されようとしているMessage系のシステムと、
        WebWorker系のシステムは、スレッド絡みの話でもあるから、
        きっと組み付いてるんだろうなあ。)
 
    うううううーん、素敵。

2010年6月13日日曜日

Objective-Cでのメッセージングシステム

Objective-Cでのメッセージングシステム 


概要

    Objective-Cのメッセージングのシステムを使い、

    インスタンス間の通信を行うクラスを自作した。

    NSNotification を応用した、メッセージ伝達を行う。


    このクラスのインスタンスをもつオブジェクト同士は、

    お互いのポインタを全く知らない(保持しない)状態での交信が可能になる。


    一言で言うと、アプリ内疑似サーバ立ち上げ機能である。


    通信の順序は、タイマー実行を行わない限り、NSNotificationのシステムにより、

    通信完了まで確実に入力順が保たれる(メッセージの追い越しは発生しない)



    メッセージングする同士のIdentifyを確認するためのキーとして、

    Identifier(メッセージの送信者を特定するためのIDint値)を用意する必要がある。

    セントラル/レシーバーという役割分担を行う必要がある。


    セントラルからのメッセージングは、セントラル自身と指定したレシーバーへと伝達される。

    レシーバーからのメッセージは、セントラルへと伝達される。


    おまけで、下記実行を可能にしてある。

    ・遅延実行(別スレッドでの実行を可能にする)

    ・コマンドの入力(ヘッダクラス参照)

 


ダウンロード

    http://homepage.mac.com/sassembla/download/messagesystem/com.zip



設計思想

    このクラスに自発的に用意されている制限として、セントラルは一つ、レシーバーは一つあるいは

    複数存在する事が想定されている。

    各レシーバーからのメッセージは、必ずセントラルへ集約され、セントラルで状態によって各レシーバー

    (か、セントラル自身)へとメッセージを伝達、処理を進める事が可能。


    →このような区別が存在する理由は、下記2つ。

    ・完全にレシーバー間の通信を行う場合、メッセージ内容を把握する事が不可能になるため。

    ・メッセージの分別によってアプリケーションを複数のモジュールに分解し、

        分業を可能にするための、最低限の仕組み化のため。

 


使用例

    下記のように使用する。



1.初期化:


セントラル.h

//インスタンスを設定する

MessageSystem * messenger_default_reciever;


セントラル.m

//メッセージシステムインスタンスをセントラルとして初期化する。 

messenger_default_observer = [[MessageSystem alloc] initWithCentralObserver:self centralNamed:@"" recieverNamed:@""  withIdentifier:0 withVersion:20100610 withSelector:@selector(defaultCentral:)];



//メッセージを受信したとき行うメソッド、- (void) defaultCentral:(NSNotification * )notification を用意する

- (void) defaultCentral:(NSNotification * )notification {

    NSLog(@"defaultCentral");

    NSMutableArray * array = (NSMutableArray *)[notification userInfo];


    int sender = [[array objectAtIndex:MESSAGE_SENDER] intValue];

    NSLog(@"sender_%d", sender);


    int command = [[array objectAtIndex:MESSAGE_STATEMENT] intValue];

    NSLog(@"command_%d",command);

}




レシーバー.h

//インスタンスを設定する

MessageSystem * messenger_default_reciever;


レシーバー.m

//メッセージシステムインスタンスをレシーバーとして初期化する

messenger_default_reciever = [[MessageSystem alloc] initWithRecieverObserver:self centralNamed:@"" recieverNamed:@""  withIdentifier:1 withVersion:20100610 withSelector:@selector(defaultRecieve:)];


//メッセージを受信したとき行うメソッド、- (voiddefaultRecieve:(NSNotification * )notification を用意する

- (void) defaultRecieve:(NSNotification * )notification {

    NSLog(@"defaultRecieve");

    NSMutableArray * array = (NSMutableArray *)[notification userInfo];


    int sender = [[array objectAtIndex:MESSAGE_SENDER] intValue];

    NSLog(@"sender_%d", sender);


    int command = [[array objectAtIndex:MESSAGE_STATEMENT] intValue];

    NSLog(@"command_%d",command);

}



2.実行

ケースa.
    //セントラル.mのインスタンスにて、下記を実行すると、

    [messenger_default_observer sendMessage:100,nil];


    //セントラル.mのインスタンスにて、defaultCentralメソッドが発動する。
    defaultCentral~

    →セントラルからセントラルへのメッセージ送付にはsendMessageメソッドを使用する。 宛先指定は特にない


ケースb.
    //セントラル.mのインスタンスにて、下記を実行すると、

    [messenger_default_observer flushMessageTo:1 withNil:101,nil];


    //レシーバー.mのインスタンスにて、defaultRecieveメソッドが発動する。
    defaultRecieve~

    →セントラルからレシーバーへのメッセージ送付にはflushMessageToメソッドを使用する。 宛先指定は1の部分。


ケースc.
    //レシーバー.mのインスタンスにて、下記を実行すると、

    [messenger_default_reciever sendMessage:102,nil];


    //セントラル.mのインスタンスにて、defaultCentralメソッドが発動する。

    defaultCentral~

    →レシーバーからセントラルへのメッセージ送付にはflushMessageToメソッドを使用する。 宛先指定は特にない



    MessageSystemのインスタンス同士に、クラス間の関連や、ポインタの共有が一切無い、ということに注目。
    なのに通信内容がお互いのクラスに届いている。素敵すぎる。



そのほか
    ・NSオブジェクトを送る事が可能
    sendMessage,flushMessageToメソッドともに、可変長でNSObjectを格納、発送できるようにしている。
    [messenger_default_observer flushMessageTo:1 withNil:101, @"NSオブジェクトを継承したものなら、何でも送れる!", nil];
    NSNumberやNSDictionaryも送れる。


    ・今のところ、単一の識別子しか使えない
    セントラルとレシーバーは、このサンプルでは単一の組み合わせとして動いている。
    セントラル一つ、レシーバ数は無制限だが、この組(セントラル+レシーバーxN)としてしか使えず、
    ひとつこの組み合わせを作ったら、別のセントラル+レシーバーの組み合わせを使用する事が出来ない。
    可能にするには、独自の名前でセントラル+レシーバーの組を実装できるように、関係性アイデンティファイの機能が必要。
    →centralNamed:@""などがあるのは、その実装前の準備。


    ・Deallocが非常に難しい
    MessageSystemを持ったインスタンスをDeallocする際は、先にMessageSystemインスタンスをDeallocする必要がある。
    遅延実行と絡むと、分解が非常に難しくなる。
    また、MessageSystemを介した、MessageSystemインスタンスを持つオブジェクトのDeallocが可能。(なんて恐ろしい)


    ・ポインタを管理する必要が無いようにできたりできなかったり
    Object * a = [[Object alloc] initWithMessageSystem];//Objectクラスは初期化時にMessageSystemインスタンスを初期化
    と書くと、
    記述したブロックを抜けても、MessageSystemを介してaにアクセスする事が出来る。
    ぶっちゃけメモリリークだが、MessageSystemを介して管理が出来るのが強み。
    Deallocをマスターすれば、いろいろなオブジェクトを、MessageSystemを介したシングルトンとして
    意識せず実行する事が出来る。


今後の展望
    要望、バグがあれば、是非ブログまで連絡ください。
    
    そのうちGoogleCodeにアップしようかな。


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